守れない約束をした―あの頃は守れると思っていたから―。大房獅洞は昔から問題児だった。何かにつけて人を噛む癖がある。そんな獅洞の面倒を見る係としてタイセイはいつも獅洞と一緒に帰ったり遊んだりしていた。ある時、獅洞は塾をサボってタイセイの家に遊びに来てしまう。しかし、タイセイはそれを知っていた。俺、もうお前と遊ばないから。獅洞の父親から告げ口された。タイセイは、獅洞の受験が終わるまでの間、遊ばないことを誓う。そして、なんと獅洞は無事に受験に合格する。しかもかなりの名門校だ。さらに獅洞は、その名門校で成績首位を常にマーク。それ以降、獅洞とタイセイは会わなくなっていった。タイセイはどこか心の中で期待していたのだ。獅洞は自分よりも不出来であってほしいと―。
タイトル:終生しどうくん係
作者:ゆめなしばく
出展元:pixiv

























