お前のこともっと知りたい!また誰かに見つけてもらえるなんて…

例えるなら海の底の透明な砂粒のような人生。存在感なくただゆらゆら漂う。印象が薄いからか友人もいない。また誰かに見つけてもらえるなんて夢のまた夢。玻璃の人生は大学生になってからも変わらない。今日もまたあの夢…。何気ない日常。玻璃は、ある時隣の部屋に住む鯨井で出会う。鯨井は前からちょくちょく玻璃とエンカウントしていた。こんなに僕に気が付く人いるんだ―。それが玻璃の率直な感想だった。玻璃は真逆の星の人。「お前のこと、知りたい」顔を赤らめて言う鯨井に玻璃の心は踊る。海の底、透明な砂粒のように誰にも気付かれなくても平穏に、なのになんでだろう、心の中の水面が泡立つこの感じ―。

タイトル:ゆらゆらひかる
作者:鉢野うら
出展元:pixiv